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小山章三男声合唱作品の午後
 「章ちゃんと白門グリーと皆様」は大成功!

1999年9月26日(日) けやきホール

 1999年9月26日(日)、14時から渋谷区のけやきホールで開かれた演奏会は、涙あり、笑いあり、感動あり。 章ちゃんにとっても白門グリークラブにとっても忘れられない演奏会になりました。
 (写真は開演直前に出演者全員で撮影。左から大庭直子、K尾友美子、室本貴子、小山章三、森田敏昭の各氏)

青天に恵まれた秋の一日
 今年は残暑が厳しく前日まで蒸し暑い日が続きましたが、台風も過ぎ去り、この日の東京は爽やかな秋晴れに恵まれました。応援の中央大学グリークラブ学生も含めて、全員が午前10時30分に会場に集合。すでにステージマネジャーの丸亀君は8時に会場入りし準備万端。早速ステージリハーサルに入りました。章ちゃんは前日に咳がひどくなり、医師に入念な処置をしてもらった上の慎重な来場となりました。もちろんいづみ夫人が同行です。
 いつものことながら直前の最終リハは緊張します。初演の団歌に続いて、章ちゃんが元気に入場、プログラム通りに進み、アンコールの「私は誰でしょう」は演出のダメ押しが入り、2回繰り返すなど入念な確認が続きました。

今まで一番質のよい昼食弁当と記念写真
 12時25分にリハを終え、昼食を控え室で。現役学生の簾田君の実家(仕出し料理屋)に依頼した弁当は厳選された季節の素材(期待した松茸こそなかったものの)が入念に調理されて、極めて好評。バリトンの江畑氏は「ここ数年、こんな旨いものを食べたことなかった」と感涙にむせぶ有様。経営していた会社を整理し、新しくも苦難の人生を歩まざるを得なかった氏に同席した団員、おもわずもらい泣きをしたのであります。
 午後1時35分からステージで出演者全員が記念写真(上の写真)を撮影。


章ちゃんが入場!

緊張の第1部から興奮の第4部まで
 団歌に続いて宮本氏が聴衆にご挨拶。終演後「1990年の第7回演奏会で初めて司会をしたときは、マイクを持つ手が震えて困った。あれから9年、いつの間にかそれもなくなり、聴衆の顔を一人一人見ながら話せるようになったのが不思議だ」と述懐していました。
 団員と聴衆の「章ちゃ〜ん!」の声でいよいよ御大が登場。章ちゃんにとっては初めての本格的男声合唱組曲であった「小譚詩」(藪田義雄氏作詩)より<パリンカ>、「四季」(江面幸子作詩)より<冬>で幕を開けました。ステージの合間には、
章ちゃんの回顧談、縁の深い招待者の皆さんを紹介するなど今までにない趣向がこらされました。

和歌山から椎野秀子さんが会場に
 第3部「鎮魂の三つの歌」の直前には遠く和歌山からこの日のために駆け付けて下さった<こみあげる>の作歌者、椎野秀子さんが客席で紹介されました。椎野さんはこの歌を聴くのは初めて。今年の6月に催された第2回無言忌に参列し、混声版初演をお聴きになる予定でしたが、当日朝の道路渋滞で大幅に遅れてしまい、式典終了後無言館に到着。それを気に掛けていた章ちゃんは演奏会に招待。椎野さんは今日の男声初演でようやく思いを遂げられたのです。80才を超えるご高齢の小さな体の椎野さんが立ち上がり深々と一礼されると、会場は大きな拍手に包まれました。ピアノ前奏に続き合唱が始まると、椎野さんは客席で体を震わせ、50数年前の悲しい出来事を思い出されたのでしょう、白いハンカチで瞼を拭われたのです
 「あれを見たら、僕も胸が詰まり歌にならなかったよ」と終演後、ベースの岡部君がしみじみと語っていました。年とともに涙腺の緩くなった団員はすべて同じ思いだったでしょう。戦争のない時代に育った幸せを噛みしめずにはおられませんでした合掌。
「涅槃の時」
 作詩された藪田義雄氏は17年前に亡くなられましたが、この日は客席に奥様がお出でになりました。会場中程に着席されていた奥様を章ちゃんが聴衆に紹介、大きな拍手が贈られました。
 「章ちゃん、いままでに3回大病をされましたが、その後に得たものは?」
 「生きててよかった・・・、ですね」
 K尾友美子さんの伴奏(いつも上手い)、伸びやかなソプラノ独唱の室本貴子さん(この日はとりわけ美しかった!)、藪田氏に捧げるように指揮する章ちゃん、永遠の法理を告げて入寂した釈迦を、その場で悼むような白門グリーの合唱。歌い終わったときは全身の力が気持ちよく抜けていきました。

石井団長、渾身のソロ
 アンコールは室本さんの「花はいろ」。国立音大大学院ではドイツ歌曲専攻だった彼女は日本歌曲でも素晴らしい歌唱を聴かせました。2曲目のアンコールは章ちゃんファンにはお馴染みの「私は誰でしょう」。宮本氏の小田急の車掌さん、清水氏の威勢のいい横町の魚屋、新宿の東急ハンズで買ったカツラとボディコンのミニドレスで章ちゃんに迫ったホステス役の速水君、そして圧巻は爆笑を呼んだプロ野球監督を演じた石井団長(出来は言わなくてもわかりますね・・・・。喜美子夫人は当日まで知らなかったそうです)。
 最後はあの「今日のひととき」、聴衆も出演者とともに唱いました。そしてステージと聴衆の間で手が振られ続けました。

レセプションは、予定以上のゲストで大にぎわい(元代々木ハウス2階)
 
 80名ほどの予定のレセプションは
章ちゃんの愛妻(章ちゃんは「おっ家内」と呼ぶ)いづみ夫人、相原末治氏ら国立音大の先生方、都内の合唱団指揮者、団員、白門団員家族らなんと106名にも膨れ上がり、会場は立錐の余地もないほど。会場に準備された料理の他、章ちゃんの幼なじみ(章ちゃんは、「僕のおっかけ」と自慢)の矢島さん、中田さん寄贈の秋の味覚、巨峰まで運び込まれました。
 演奏会委員長・依田安弘氏、この日最大の花形、章ちゃんこと小山章三先生の挨拶、元・テレビ朝日プロデューサー・酒井泰氏の乾杯発声で賑やかに開演。その後も章ちゃんを愛する人たちから祝辞のパレード、白門の演奏が続き、秋の宵の2時間はあっという間に過ぎました。
幼なじみ
 左の写真はプログラムにも掲載した「小学校の級友と」。章ちゃん15才のものです。
写真はその級友,鹿田貞男(しかだ・さだお)さん(今は埼玉県在住)が演奏会とレセプションにお出で下さり、54年前と同じ構図で並んだものです。幼なじみって、いいですね。

 「生涯最良の日を迎えた」(国立音大名誉教授・相原末治氏)章ちゃんといづみ夫人。宮本氏のインタビュー中のショットです。
 夫婦はこうありたいもの、の見本ですね。
<主な来賓>
 相原末治氏(国立音大名誉教授)
 岸根保夫氏(国立音大理事)
 伊藤正次氏(国立音大講師)ご夫妻
 酒井 泰氏(元・テレビ朝日プロデューサー)
 倉岡 信氏(男声合唱団エルデ指揮者)
 倉岡典子氏(旭が丘女声合唱団指揮者)
 山口静子氏(詩人)
 依田喜美子氏(国立音楽大学教授)
 ほか上田グローリア合唱団、男声合唱団エルデ、旭が丘女声合唱団、川崎混声合唱団、井草混声合唱団ら、章ちゃんに縁の諸団体の団員達が会場を埋め尽くしました。

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